ハンス・ロスリングに学ぶ

Tedで有名なハンス・ロスリング。そのプレゼンと内容は本当におもしろく、分かりやすく、そして有用なものです。統計を駆使して、視覚的に訴えるものでありかつ、世界というものを多くのひとがどのように捉えているかを明確にしています。

 

その精神は公衆衛生であり、世界は良い方向にむかっている、そしてよりより世界にするために私たちは認識を改めて、行動し貢献することができることを明らかにしてきました。

 

「私はこうして世界を理解できるようになった」を読むことによって、ハンス・ロスリングの生涯を踏襲し、そして公衆衛生の精神に至ったのかを学ぶことができます。最近自分のいままでの人生を振り返りリハビリに携わることを選日ましたが、それでよかったのかを考えていました。高校生の頃は目標も楽しみない状態の中で日びを過ごして、その中で進路を決めなければならない状況から理学療法士を選んだ道以外に他にあったのかと。リベラルアーツを学ぶことを通じて世界の動きを垣間見て、その中で私自身がどのように社会に貢献することができるのだろう。その中で見出したものが公衆衛生でした。リハビリの精神のなかで、経済の状況を含めて考えて住民の健康や寿命を改善していく。これこそ私が情熱を注ぐ価値のあるものでした。

 

ハンスの家族は様々な環境で育った人々でした。しかし、それを知ることでハンスは、人の考え方の枠組みが変わること、そして教育の環境により事実が歪められて認識されることをなんとなく悟っていたのではないでしょうか。だからこそ世界を理解して、現実的に対処することで間違いないく世界が良い方向に進んでいくことを理解していたと思います。

 

私もいまの仕事を振り返ると、自分自身の家族と教育の環境が私の考えの枠組みにどのように寄与しているのかを考えなければいけません。そして、私が働く地域社会は、私が把握しているように現実を正確に反映しているのでしょうか。それを正確に私は理解しているのでしょうか。私がいる地域の現状を理解することから始めましょう。私が提供しているリハビリは決して個人だけを対象にしているわけではありません。本人とその人が生活する地域社会をより良い方向に導く仕事も包括しています。

 

障害者、高齢者の生活は福祉国家に見合うだけのレベルなのか。余生を苦しみながら過ごすことになっていないか、社会参加と言えるだけの活動を達成する支援をすることができているのか。

 

介護保険を利用して本当に生活的にも、意志的にも自律した生活を送ることができているのか調査する必要があるのでしょう。