本人、支援者どちらが最良の選択なのか

病院から退院して、自宅に帰ることになると、自宅での生活を支援するために様々な介護資源が投入されます。ケアプランは、当事者が生き生きと在宅生活を送れるように計画されたものです。自分でどこまでできるか、どこからが支援が必要なのか、主観的な評価と客観的な評価がずれていると本当に必要な支援の導入が難しくなります。いやむしろ、必要というのは本人以外の人が必要だと思っているサービスに変わってしまいます。

 

自分は一人でできると思っている、だけど他の人は支援が必要だと思っている。サービスの導入には承諾が必要で、必要のないものには承諾はあり得ません。サービスの決定件は本人にあります。しかし、色々な方を見た経験の多い支援者の視点はあながち間違っているとも思えません。そんな時にどうするのが良いのか。

 

例えば外出。本人にとっては外出は生活上必要不可欠な活動です。気分転換、活動、他者との関わりの点から見ても価値があるものです。本人は一人で大丈夫、外野は一人では無理と思っている。サービスを導入するか、否かは、本人にとってどれくらいの利益となるのでしょうか。導入のメリットは、入らなければ途中で体調不良や転倒が起こっても、すぐに対応ができないので、万が一の対応が素早くできることと段差や車の乗り降りなどの時に手伝ってくれるという効果価値が得られるでしょう。さて、それをどうやって導入するか…。

 

支援をされることが本人にとってはどんなことなのか。逆に気を使うとか、周囲の人に手伝いされていると見られたくないとかあるかもしれませんが、支援者の合理的考えからするといざという時のための人手です。ですから、本人にとってはサービスの導入によるデメリットの方が大きいと考えているのかもしれません。メリットデメリットの話なんですが、それぞれが注目している点が違うようです。

 

しかし、それをどうやって同じ土台に立ってもらうのか。